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2024.10.07

金属ばね製造技能検定①

金属ばね製造技能検定①

2024年10月7日(月)~10月18日(金)今年も技能検定の応募が始まります。

技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」とあります。合格者は確かな技能の証として各職場において高く評価されています。私も10年前の2014年に初めて受験しました。それから10年経過した現在、職場において確かな技能で活躍しています。そこでこれから受験する人たちに向けて、当時のばね技能検定をブログで綴っていきたいと思います。

受験したきっかけ

会社から「技能検定やってみないか」という言葉をかけてもらい始めました。私は昔から勉強嫌いで、高校にも行かず中学校卒業後は機械を扱う専門学校を修了し、製造業の世界へ飛び込みました。技能検定を受験したときの気持ちは(えーめんどくさい)でした。薄板ばね製造技能検定は社内でも2人しか合格している人がいないので会社として1人でも多くの技能士を目指してほしい気持ちだったと思います。とりあえず受けるだけで合格は適当に考え勉強しようと始めました。

合格に向けて取り組んだこと

大阪のポリテクセンター関西では毎年ばね検定の講習会が開催されまして、実技と学科の内容を教えてくれます。そこで私の中のやる気スイッチがピコーン!と目覚めたのです。指導員のばね検定体験談を聞いて沸々とやったるぞ!と燃えました。

講習会の次の日から実技試験の練習に入り制限時間50分のタイムアタックを毎日行いました。17時に仕事を終わってから、会社に居残って19時までひたすら試験サンプルを作成し、デジタルノギスの測定と投影機の誤差0.1以内を目指しました。試験時間と品質を勘案し次の練習に活かします。

試験地区の作業場所がどこになるかも重要です。温かい部屋なら金属のスプリングバックが強烈に戻り、また寒い部屋ならスプリングバックも少なくなる。よって会社で練習するとき暖房して温かく、冷房して寒い状態で試験対策していきましょう。

ばね検定合格者の先輩が残してくれた情報は少なく一から自分で開拓しまして自分がほしい情報を自分自身で作成し暗記する必要があったので実技試験の作業手順書を作成しました。学科試験は過去問を中心に勉強しばねハンドブックを何度も読み、潤滑油や空気圧の項目が何ページにあるかまで覚えました。

技能検定受験を通して得たこと

実技試験の作業手順書を作成したことにより、手順書を作成できるノウハウを勉強できたと思います。会社は多能工化を推奨し1人しかできない仕事を減らす取り組みを進めています。自分のやっている仕事を手順書にまとめて初めて携わる新入社員、パート従業員に解りやすく説明するには、まず手順書を熟読してもらってから作業に入ってもらうと効率がいいです。そして自分の口で説明する量が減っているのに作業者の理解度は良好です。手順書はまず写真を撮り、パソコンに入れてエクセルで画像と文章を順番に並べて説明できる内容になります。

今後の目標

技能検定を勧められ受験したことを、今度は会社の後輩に教えていけるようになることです。ばね技能検定の作業手順書を作成したことで、後輩の合格への手助けになれれば嬉しいです。

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