2024.12.20
ダイヤルゲージ、翔ぶ。
私は現在、板バネを加工するマルチフォーミングマシンの取り扱い方を学んでいます。
長らく事務所で仕事をしていましたが、この度現場復帰しました。
現場復帰と言っても十数年前、しかも担当機も全然違います。
一からいろいろ教えてもらいながら覚えています。
マルチフォーミングマシンは材料を送るフィード部、抜きや簡単な曲げを行うスタンピング部、
曲げ加工を行うフォーミング部の大きく3つの構造があります。
特にフィード部は材料を送る量を決めるとても大事な部分で、
フィードの調整に手を抜くと良い物が全然できません。
ただ「掴んで送って離して戻る」だけの機構ですが高い精度が求められる部分です。
フィード部はブランク(抜き加工だけ行われた材料)の長さを決めますが、
それに加えてスタンピング位置でブランクがフォーミング部へ入る位置が決まります。
この位置調整も当然精度に関わってきます。
ですので調整の際は金型の横にダイヤルゲージを設置して0.01単位で調整を行います。
ある日の事。なかなかブランク位置が定まらず金型位置を右へやったり左へやったり。
「行き過ぎか…ちょっと戻そう」
ツルッ!ポーン!
手が滑って宙を舞うダイヤルゲージ。
ガシャンっ!
壊してしまいましたとさ。とほほ…😥
計測器は大事に使いましょう!(自戒)