2025.05.12
社長ブログ202505🌹【超国宝展】

2025年5月ブログ
先週、奈良国立博物館で開催されている『超国宝展』を観覧してきました。
110点の国宝が一堂に会するという豪華な展示会でしたが、その中でも石上神宮の秘宝「七支刀」が展示されるというので、これは是非とも見ておかなくてはと思い行ってきました。知名度の非常に高い国宝ですが拝観の機会がめったになく、前回が2010年に抽選での拝観だったということで実に15年ぶりの公開ということになります。
七支刀は知名度の高さや、唯一無二の形状という点でも見応えがありますが、刻まれた銘文が日本史の空白を解き明かす鍵になっているという資料的価値の高さまで含めて、まさに秘宝と呼ぶに相応しい一品でした。イメージよりも小さく、かなり錆びてしまっていましたが、金象嵌の銘文はまだ読める部分もあり、往年はさぞ美しい神器だったのだろうと思われます。
七支刀以外にも見どころが沢山の展示会でしたが、法隆寺の百済観音もかなり印象に残りました。他の仏像に比べて細身で長身で、拝観者を見下ろすような独特のフォルムは非常にインパクトを感じましたね。
それから、併設された仏像館の隣にある青銅器館も個人的にかなり見応えがありました。何せ展示物の時代が古く、中国の殷、周時代のものですから3000年以上前ということになります。飛鳥が1400年前ですから、倍以上ですね。ただ、かなり青銅器の状態は良く、一品ものであろうと思われる華麗な壺や、逆に大量生産されたであろう同形状の水差しなど、ものづくりの歴史を辿る展示としても興味深かったです。
超国宝展は2025年6月15日まで開催されていますので、足を運ばれてみてはいかがでしょう?