2025.10.27
社長ブログ202510 「自分で作りかけた伝統を自分で潰した話」🍵
私が会社に入った当時、給湯室の食器棚の中に、亡くなった私の祖父(創業者)の使っていた湯飲みが鎮座していました。当たり前ですが誰も使っておらず、ちょうど私の湯飲みがなかったもので私が使うことになり、かれこれ10年近く使い続けていました。
創業者である祖父が使っていた湯飲みを、経営者を引き継いだ私が使うというのは歴史ある会社の伝統を受け継いでいるっぽくていいじゃないですか。私も気分よくエモいなぁ(ずずず……)という感じでお茶を飲んでいました。
将来、次の代の経営者にもこの湯飲みを使ってもらうことでさらに伝統を強固なものにしていこうと(後継者は絶対嫌だと思いますが)思っていたのですが……。
最近、チャットワークのノベルティで保温タンブラーを頂きまして、試しに使ってみたんですが、飲み物が冷めにくいのが非常にありがたいんですね。マグカップと違って取っ手がついていないのも私の好みで、形状も九十九髪茄子っぽくて茶器みたいでいいと思います。
そして気づけばお茶を入れる時にこちらのタンブラーばかり使うようになってしまっている自分に気が付きました。今もこのタンブラーでお茶を飲みながら、こうやって伝統は文明の利器によって破壊されていくのだなあとしみじみしています(ずずず)

